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32歳のとき、乳がんと診断されました。
乳がんの中でも4%ほどの特殊型の「粘液がん」というもので、転移の確率が低く安全ながんだと聞かされましたが、腫瘍の大きさが乳房全摘出の基準を満たしていたため、右乳房の全摘出手術を受けました。
わたしが28歳のとき母が乳がんに罹ったため、まめに自己触診をしていたところ、31歳のときに右乳房に乳腺線維腺腫 (にゅうせんせんいせんしゅ)という良性の腫瘍ができました。これはそのままで問題ないとのことでしたが、丸一年後に違和感を感じ、2週間ほどでそのまま見ても明らかに何かがあると見える程に大きくなりました。(乳腺線維腺腫とは別のものでした)
術前に腫瘍を小さくする目的で、パクリタクセルという抗がん剤の治療を受けましたが小さくなるどころか成長していたため、発見から1ヵ月後に入院・手術となりました。
術後にも抗がん剤治療を受け、これが辛いものでしたが何とか乗り切り、今はホルモン療法で生理を止めるリュープリンという注射と触診を月1回と経口薬、年1回マンモグラフィ・CT・骨シンチ・エコーの検査を受け、3年半再発なく無事に過ごしています。
母ががんになり、仲良しの元同僚の男性が食道がんに罹ったということもあり、診断されたときはびっくりしましたが、パニックになることはありませんでした。
むしろ、32歳という年齢でがんに罹ることもそうあることじゃないし、人生で一度でいいから丸坊主になってみたいという気持ちもあったため、脱毛すら楽しみであったりと、とにかく「がん」を楽しもう!という気持ちでがん治療を受けました。
周りの方々に「若いのに辛い経験されたのね」と言われましたが、辛かったのは術後の抗がん剤の副作用だけで、丸坊主から少しずつ髪が生え始め、高校球児のような短髪になり・・・と伸びていくのも楽しかった。乳房が1つ無くなったって、もう1つあるんだから子育てだってできる。そう思っていました。
がんは体質や発生する場所や薬が効くかどうかもなど人それぞれで、わたしのように能天気に楽しんでいられない方もいらっしゃると思います。
柔道などで練習前に、一つ、精神を強く持ち、などと合唱しますよね。そういい続けることで気持ちが自然とその方向へ向き、実際にそうなるということから言われているそうです。
がんになったから死んでしまう、など考えていると気持ちが沈み何もしたくなくなり、それによって免疫力が低下してしまい、再発・転移してしまうこともあると考えられています。
厳しい状況だからこそ、目の前の現実を楽しもうという気持ちが大事なんだとわたしは考えます。
難しいことかも知れませんが、がん経験者からの一つの提案だと思っていただけると嬉しいと思います。
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